お口の中には、歯を中心として歯ぐきや顎の骨などの歯周組織が存在し、すべての組織が密接に関係し合っています。そのため、1本の歯を治療する際には、周りの組織への影響まで考えてアプローチすることが大切なのです。しかし、1人の医師が対応できる範囲には限界があります。そこで重要になるのが複数の専門家による「チーム医療」です。
お口の専門家による協力体制
患者様のお口の治療を担当する歯科医師、歯科医師のアシストと口腔内のケアを担当する歯科衛生士、そして詰め物・被せ物や入れ歯などを作製する歯科技工士。歯科治療は、こうしたさまざまな専門家が協力し合って行っています。
さらに、インプラントが得意な歯科医師や入れ歯作製に特化した歯科技工士など、より細分化された得意分野を持っているのです。こうした得意分野を活かしてチーム体制を採ることで、より確実で安全な治療を行えることがチーム医療のメリットだと言えます。
専門家の役割
歯科医師 | チームの中心となって治療を行い、患者様への直接の処置を担当する。また、歯科衛生士や歯科技工士への指示・指導も担当する。 |
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歯科衛生士 | 患者様のお口をクリーニングし、予防処置を行う。また、歯科医師の指示に従って治療の補助も担当する。 |
歯科技工士 | 歯科医師の指示や患者様のお口のデータに従って、詰め物や被せ物、入れ歯などの歯科技工物を作製する。 |
「根管」とは、歯の中にある歯髄(神経や血管)の入っている
細いトンネルのことを言います。
根管治療とは、根管の中の死んだ歯髄(神経や血管)や汚染された
象牙質を取り除き、根管の中を清掃し、消毒する治療のことを言います。
虫歯が歯髄にまで進行してしまうと、歯髄は死んでしまいます。
死んでしまった歯髄は取ら除く必要はありますが、抜歯することはありません。
虫歯がしみたり、痛くなってしょうがない時、麻酔を行い歯の神経を取る治療を
行う事で今までの痛みから解放されます。
しかし痛みがなくなったからといって、虫歯が治ったわけではありません。
むしろ治療後、神経を取った歯が一生使えるかどうかはこの根管治療にかかっています。